〈中京〉おまかせNavi コラム

なぜ長期投資には「リバランス」が必要?

「〈中京〉おまかせNavi」では、資産運用を始めるときに、一人ひとりにとって最適なポートフォリオ(資産の組み合わせ)をご提案します。しかし、この最適なポートフォリオは、放っておくと崩れてしまいます。

崩れたポートフォリオを、自動で最適なポートフォリオに戻すのが、「自動リバランス」の機能です。今回のコラムでは、なぜ長期投資においてリバランスが必要なのかをお伝えします。

まずは、リバランスをしなければ、ポートフォリオがどうなってしまうのかを見てみましょう。下図は、〈中京〉おまかせNaviの最適なポートフォリオで投資し、仮に10年間そのまま放っておいたときの結果です。

放っておくと崩れる

〈中京〉おまかせNaviの最適なポートフォリオ(※1)で投資し、それを10年間リバランスしなかったときのポートフォリオ(※2)の比較

10年間放っておくと、最適なポートフォリオが、大きく崩れてしまいました。特に影響が大きかったのは「米国株」と「債券」です。

米国株は、ポートフォリオ全体の31%だったのが、10年後には約1.5倍の47.9%まで増えてしまいました。一方で債券は、資産の27.7%だったのが16.7%と3分の2以下に減ってしまいました。

最適なポートフォリオと比べ、リスクの高い株式の比率が上がっています。株式は値動きが大きいため、ポートフォリオ全体では、当初の想定よりもリスクが高くなりすぎてしまいました。

崩れたポートフォリオを最適なポートフォリオに戻す、つまり資産のバランスを整えるのが「リバランス」です。先ほどの例でいえば、値上がりした米国株などを売り、値下がりした債券などを買って、元の最適なポートフォリオに戻すことになります。

下図のように、リバランスをしたところ、高くなりすぎていたリスクが元に戻りました。

最適なポートフォリオに戻すのがリバランス

リバランスのイメージ図

「長期・積立・分散」の資産運用では、リバランスをすることで、最適なポートフォリオを保ち続けます。プロの投資家も、「年一回」や「最適な状態から5%ズレたら」など、一定の条件を設けてリバランスをするのが一般的です。

リバランスのメリットは?

「リバランス」には、大きく3つのメリットがあります。

リバランスの3つのメリット①最適なポートフォリオを保てる
②リスクを取りすぎることを防げる
③パフォーマンス改善の可能性も

①最適なポートフォリオを保てる長期投資では、ポートフォリオの小さなズレの積み重ねが将来の結果に大きな影響を与えかねません。リバランスで最適なポートフォリオを保ち続けることが重要です。

②リスクを取りすぎることを防げる許容できるリスクを超えると、想定外の損失を発生させることにもなりかねません。先ほどの事例のように株の比率が上がりすぎていると、株価急落の際の損失が大きくなります。リバランスによって、リスクの取りすぎを防ぐことができます。

③パフォーマンス改善の可能性もリバランスをするということは、値上がりしてポートフォリオの中で比率が上がった資産の一部を売って、逆に値下がりした資産を買うということです。

言い換えれば、値上がりした資産を利益確定し、割安になった資産を買うことになるため、リバランスしない場合よりもパフォーマンスが改善される可能性があります。

自分でリバランスするとどうなる?

実際にリバランスをするのは意外と大変です。まず、どのようなルールでリバランスをするのかを決め、ポートフォリオを把握しておく必要があります。実際にリバランスをするとなると、個人投資家の場合、リバランスをするだけで数日から一週間かかる場合もあるでしょう。

リバランスを行うのは手間がかかる

〈中京〉おまかせNaviの自動リバランスと、自分でリバランスをした場合の比較

〈中京〉おまかせNaviの「自動リバランス」の機能は、最適なポートフォリオを自動で保つ機能です。原則として半年ごと、もしくは最適ポートフォリオの配分比率と5%以上乖離する資産がある場合に、リバランスを行います(※3)。自動リバランスなら、手間をかけずに最適なポートフォリオを保つことができます。

※1 リスク許容度3の最適ポートフォリオ(2019年2月現在)。最適ポートフォリオの比率は以下のとおり。米国株(VTI) 31.0%、日欧株(VEA) 23.4%、新興国株(VWO) 6.1%、債券(AGG) 27.7%、金(GLD) 6.8%、不動産(IYR) 5.0%
※2 2008年12月末から2018年12月末まで、期間中にリバランスすることなく、保有し続けたとして計算。ただし、ETFの分配金は再投資したものとする。
※3 ポートフォリオが最適な状態を保っている場合はリバランスを行いません。